読んでるとものすごく眠くなります。これが文章のせいなのか、
内容のせいなのか、それともマンダラのパワーのせいなのかはまったく持ってわかりません。
でも、本を開くと確実に眠れます。
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マンダラとは何か (NHKブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2007/8/28
正木 晃
(著)
マンダラはなぜ、こんなにも
こころに響くのか......
マンダラは儀礼や瞑想の装置として、インド仏教のラストランナー密教が
こころに響くのか......
マンダラは儀礼や瞑想の装置として、インド仏教のラストランナー密教が
発明した究極の真理を表わす図像だった。
本来の用い方としての、心の中に仏世界を描いてゆく、マンダラ瞑想法を紹介。
さらに、マンダラ誕生の背景を仏教史の解説から説き起こし、マンダラに描かれた、
仏菩薩や神々はどんな性格で、何を意味しているのか、図像学的に解説していく。
また、仏教的世界観に基づいた狭義のマンダラにとどまらず、
欧米やイスラム世界にも存在するマンダラ型図形にも触れる。
最終章では、マンダラ塗り絵の実践を通して、マンダラが心にもたらす影響まで幅広く論じ、
現代でも大きな影響力をもつ、マンダラ図像の本質に迫る意欲的な試み。
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/8/28
- ISBN-104140910909
- ISBN-13978-4140910900
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商品の説明
抜粋
マンダラはインド大乗仏教の最終ラストランナーだった密教が、絶対の真理と信じるところを、言葉ではなく、視覚をとおして、象徴的に表現しようと開発した図像である。心身の相関や極微と極大の相関を説く密教の立場からすれば、心の構造図とも宇宙の構造図ともいえる。......マンダラを、特別な研究者だけがその手にできて、一般の人々には触れられないところに置きっぱなしにしてはならない。すでに生命を失った遺産としてではなく、人類全体に共通の、時代を超えて通用する智恵として、マンダラを評価し利用したい。
●------------本文より
●------------本文より
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/8/28)
- 発売日 : 2007/8/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 283ページ
- ISBN-10 : 4140910909
- ISBN-13 : 978-4140910900
- Amazon 売れ筋ランキング: - 690,119位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月30日に日本でレビュー済み
マンダラとは何か?
マンダラは現代社会に寄与できるか?
この二つの問いかけからこの本ははじまります。二つの問いを媒介するのがユング心理学ということで期待が高まります。
しかしながら最初の問いに対してはほとんどチベット密教に薀蓄を傾けることに終始している感じで、日本のマンダラの解説を含めますと、本書の大半がこれに占められています。次の問いになかなかつながらない…。
二つ目の問いは結局のところ、マンダラ塗り絵に帰着します。二つの問いを結ぶところにこそ本質的テーマになると思われるのですが、そこのところの話がうすいのですね。
難問に対して、こちらの期待が大きすぎるのでしょう。でも、二つの問いに橋を架けるとしたら、最初の問いである、マンダラとは何か、についても、もっとユング心理学的アプローチをほどこさないと…。
著者はその辺が吹っ切れていないようです。どうも同業の研究者の目を気にしているようで、エクスキューズが目立ちます。そんなことは一般読者には関係ないことなのですから、もっと読者を真正面に見据えて書いていただければ、と思いました。
ユングに着目することによってマンダラを密教から解放し、もっと広い視野でマンダラを見るという著者の姿勢は共感を呼ぶものなのに惜しいです。心理学とマンダラを結ぶ方法論(?)が求められるのでしょうが、この辺がネックになっているのかもしれませんね。よくわかりませんが、「空間」を媒介にするというのも有効か?と思われます。講談社のポータルサイト MouRa|正言@アリエス で「マンダラの謎を解く」というウェッブ連載をやっていますが、そこではマンダラが建築空間を通して語られています。
マンダラは現代社会に寄与できるか?
この二つの問いかけからこの本ははじまります。二つの問いを媒介するのがユング心理学ということで期待が高まります。
しかしながら最初の問いに対してはほとんどチベット密教に薀蓄を傾けることに終始している感じで、日本のマンダラの解説を含めますと、本書の大半がこれに占められています。次の問いになかなかつながらない…。
二つ目の問いは結局のところ、マンダラ塗り絵に帰着します。二つの問いを結ぶところにこそ本質的テーマになると思われるのですが、そこのところの話がうすいのですね。
難問に対して、こちらの期待が大きすぎるのでしょう。でも、二つの問いに橋を架けるとしたら、最初の問いである、マンダラとは何か、についても、もっとユング心理学的アプローチをほどこさないと…。
著者はその辺が吹っ切れていないようです。どうも同業の研究者の目を気にしているようで、エクスキューズが目立ちます。そんなことは一般読者には関係ないことなのですから、もっと読者を真正面に見据えて書いていただければ、と思いました。
ユングに着目することによってマンダラを密教から解放し、もっと広い視野でマンダラを見るという著者の姿勢は共感を呼ぶものなのに惜しいです。心理学とマンダラを結ぶ方法論(?)が求められるのでしょうが、この辺がネックになっているのかもしれませんね。よくわかりませんが、「空間」を媒介にするというのも有効か?と思われます。講談社のポータルサイト MouRa|正言@アリエス で「マンダラの謎を解く」というウェッブ連載をやっていますが、そこではマンダラが建築空間を通して語られています。
2014年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たいへん良い本であると思います。
偏りなく細かく調べられており、良い資料になります。
偏りなく細かく調べられており、良い資料になります。
2009年9月27日に日本でレビュー済み
本書は、日本のマンダラ(中期密教)とチベットのマンダラ(後期密教)の違いをわかりやすく解説している。また、チベット密教のマンダラ瞑想の方法論を具体的に叙述しており、密教修行者にとってマンダラがどのようなものであるかを、理解する一助となる。著者は、チベットを何度も訪問し調査研究を重ねてきているので、マンダラの世界観が立体的に描写されていて興味深い。
しかし、本書の真の意義は、「心身の不調に悩み苦しむ人々にマンダラが福音をもたらす可能性」を追求しようとする著者の基本姿勢にある。密教が伝承してきた「狭義のマントラ」を学術的に研究する立場に留まらず、世界中に存在する「広義のマントラ」にも言及する。「幾何学的な構成がもたらす強い対称性をもつ聖なる図形」であるマンダラは、人類にとって普遍的で元型的な図像イメージであり、現代社会にとっても有用な意味がある。そのことを実践的に探求する手段として、著者は、「マンダラ塗り絵」に取り組んでいる。
チベット密教のマンダラ瞑想は、一見単調な行為の繰り返しから、複雑な結果をもたらす構造になっていること、そして、マンダラ塗り絵にも同様な効用がある、という指摘(P143)は注目に値する。さらに、日本密教の胎蔵界マンダラと金剛(界)マンダラは、一なるものの二つの姿である、とする両部不二の思想こそ、「21世紀のキーワードといわれる『共生』を、心身に深く体得させてくれる智恵にほかならない」、と示唆する(P203)。言い換えれば、マンダラは、「聖なるもの」と「俗なるもの」をつなぐ、最高度のメディア(媒体)なのではないか。現代社会におけるマンダラの大いなる可能性を実感させてくれる本である。
しかし、本書の真の意義は、「心身の不調に悩み苦しむ人々にマンダラが福音をもたらす可能性」を追求しようとする著者の基本姿勢にある。密教が伝承してきた「狭義のマントラ」を学術的に研究する立場に留まらず、世界中に存在する「広義のマントラ」にも言及する。「幾何学的な構成がもたらす強い対称性をもつ聖なる図形」であるマンダラは、人類にとって普遍的で元型的な図像イメージであり、現代社会にとっても有用な意味がある。そのことを実践的に探求する手段として、著者は、「マンダラ塗り絵」に取り組んでいる。
チベット密教のマンダラ瞑想は、一見単調な行為の繰り返しから、複雑な結果をもたらす構造になっていること、そして、マンダラ塗り絵にも同様な効用がある、という指摘(P143)は注目に値する。さらに、日本密教の胎蔵界マンダラと金剛(界)マンダラは、一なるものの二つの姿である、とする両部不二の思想こそ、「21世紀のキーワードといわれる『共生』を、心身に深く体得させてくれる智恵にほかならない」、と示唆する(P203)。言い換えれば、マンダラは、「聖なるもの」と「俗なるもの」をつなぐ、最高度のメディア(媒体)なのではないか。現代社会におけるマンダラの大いなる可能性を実感させてくれる本である。